WellTOKK vol.032 2024 Winter

「健康寿命の延びる沿線」の実現を目指し、沿線にお住まいの皆様の健康づくりを応援する健康情報誌です。2024 Winter vol.32(2024年冬号)では、健康のために甘いものを我慢しているけどたまには食べたい!甘いものは好きだけど健康も気になる。そんな時にぴったりのヘルシーなおやつ選びのポイントをご紹介します。


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Q&Aヘルシーなおやつの選び方本来おやつには、食事では取りきれない栄養素を補うという役割があります。おやつの取り方を工夫し、上手に活用するために役立つ知識やコツを管理栄養士の小山先生にお聞きしました。この人に聞きました!兵庫医科大学病院臨床栄養部管理栄養士小山静花さんこやましずかフルーツならたくさん食べても大丈夫?フルーツはビタミンや食物繊維が豊富ですが、炭水化物も多く含むため、間接的に血糖値を上げたり、中性脂肪となって体重増加につながったりする場合があります。厚生労働省が健康増進法に基づき定めた目標値では、1日の果物の摂取目安量を200g※としています。お菓子よりは良いですが、食べすぎると健康に影響が出ることもあるので注意しましょう。※2023年7月厚生労働省「健康日本21」より※2023年5月WHOガイドライン「Useofnon-sugarsweeteners」よりQ「カロリー」は人が活動するために必要なエネルギーの単位です。そのエネルギーを産生する栄養素として「炭水化物」・「脂質」・「たんぱく質」があります。一方、糖質」は炭水化物のうち体内で消化されてエネルギーとなるもので、ガソリンが切れると車が止まるように、糖質が不足すると集中力の減退や疲労感を覚えることがあります。「糖質」と「カロリー」の違いって?Q午前中や昼から夕食の間など、活動量が多い時間帯に食べて、摂取した分のエネルギーを消費することが理想的です。寝る前のおやつは、エネルギーが消費できずに中性脂肪や体重増加につながるため避けましょう。エネルギーの摂取量と消費量のバランスを考えることがポイントです。いつ食べるのが良いの?Q食品表示基準では「100gあたり5kcaℓ未満のもの」は「0kcaℓ」と表記できるため、本当に「0カロリー」とは言えません。例えば、0カロリーと書かれた500mℓのペットボトル飲料1本でも、実際は25kcaℓ近くある可能性も。また、こうした食品に多く使用されている人工甘味料は、体重減量や慢性病のリスク低減には適切ではないとの報告もあります※。0カロリーだから太らない、健康に影響しないとは考えない方が良いでしょう。「0カロリー」ならたくさん食べても大丈夫?Qおやつ選びのポイントは?1日の食事全体のバランスを考え、運動するならたんぱく質、食事で不足していると思ったら食物繊維といった栄養素を補えるものがおすすめです。栄養成分表示のある商品に関しては、エネルギー量だけでなく脂質や炭水化物の量もあわせてチェックしてみましょう。原材料の表示を確認する習慣をつけることも大切です。Qエネルギー<単位:カロリー>炭水化物糖質脂質食物繊維たんぱく質0kcaℓ約25kcaℓ栄養成分表示エネルギー600kcaℓたんぱく質8g脂質50g炭水化物50g食塩相当量0g04|WellTOKK2024Winter


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