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〜・01表紙写真ココ!は武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)甲子園駅甲子園駅NHK朝ドラのロケ地にもなった日本を代表するライト式建築昭和5(1930)年に甲子園ホテルとして開業(現在は武庫川女子大学のキャンパスとして活用)。アメリカ人建築家、フランク・ロイド・ライトの愛弟子、遠藤新が設計した左右対称のモダン建築は、かつては“東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル”と並び称された。ライト的な起伏に富んだ空間構成に加え、日本の伝統美を随所に取り入れた意匠など、名建築と名高い。10798-67-00792西宮市戸崎町1-133見学は事前予約が必要(見学受付専用10798-67-0290/平日10:00〜16:00)※見学日など詳細についてはHPを参照5見学無料6館内禁煙7阪神甲子園駅▶阪神バス▶戸崎町停▶徒歩約3分、JR甲子園口▶徒歩約10分8http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/ココで撮ればインスタ映え!武庫川女子大学甲子園会館庶務課村福德さん打出の小槌や宝珠をモチーフにするなど、凝ったディテールが多いのも建物の魅力。特徴的な外観はどの角度から撮影しても見栄えがします。02旧乾邸御影駅御影駅これぞ大富豪の邸宅!阪神間モダニズム建築の傑作関西を代表する建築家、渡邊節の設計により、汽船会社社長・乾家の邸宅として昭和111936)年に建築。英国スタイルの粋を集めた吹き抜けの玄関ホールや豪奢なシャンデリアを備えたゲストルームなど、贅を尽くした内装は息を呑むほど美しい。1078-322-5062神戸市行財政局業務改革課)2神戸市東灘区住吉山手5-1-303通常は非公開、ただし春・秋に特別観覧を実施(申込み制)※詳細はHPを参照5見学無料6館内禁煙7阪急御影駅▶徒歩約15分、阪神御影駅もしくはJR住吉駅▶市バス▶白鶴美術館前停▶徒歩約2分8http://www.city.kobe.lg.jp/03今津六角堂今津駅今津駅10798-33-0923(今津小学校)2西宮市今津二葉町4-103内部見学(1Fのみ)は学校授業日の9:00〜12:00のみ※要事前予約4土•日曜、祝日(休校日の場合も休)6館内禁煙7阪神今津駅・久寿川駅▶各徒歩約10分明治時代の貴重な木造校舎はレトロモダンな可愛い外観が素敵明治15(1882)年に今津小学校校舎として建設。現存する西洋建築の小学校としては、国内で2番目に古い歴史的建造物だ。薄いピンク色の壁板と茶色の窓枠のレトロなデザインが可愛い!0504ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)芦屋駅芦屋駅建築当初の姿がほぼ現存!日本で唯一見られるライト式の住宅建築近代建築の巨匠、フランク•ロイド•ライトが灘の酒造家・山邑家の別邸として大正期に設計。のちに淀川製鋼所が所有し、ヨドコウ迎賓館」と呼ばれるこの建物は、ライトが日本で手掛けた住宅建築のうち、ほぼ完全な姿で現存する唯一のものになる。高台に建ち、自然に囲まれた洋館は、幾何学的な彫刻を施した大谷石の車寄せや、マホガニーの木組み装飾など、そこかしこでドラマティックなライト式建築を堪能できる。ココで撮ればインスタ映え!ヨドコウ迎賓館館長岩井忠之さん4階バルコニーで芦屋市街の眺望を楽しんだ後は、建物の装飾に注目してください。2種類の飾り石が施されたライトらしいデザインは必見ですよ。見どころポイントをCHECK!荘厳な雰囲気の食堂へ!最上階の食堂は天井に施された木製の装飾が印象的で、まるで教会のような厳粛な空間が広がっている。小窓から光が差し込む、その陰影の美しさも楽しんで。思わず撮りたい!近代建築へGO!開10797-38-17202芦屋市山手町3-10310:00〜16:00(入館は15:30まで)●水・土•日曜、祝日のみ開館(雛人形展期間は火•金曜も開館)5大人500円、小•中•高校生200円6館内禁煙7阪急芦屋川駅▶徒歩約10分、JR芦屋駅▶徒歩約15分、阪神芦屋駅▶阪急バス▶開森橋停▶徒歩約5分8https://www.yodoko-geihinkan.jp/06芦屋モノリス(旧芦屋郵便局電話事務室)芦屋駅芦屋駅クラシカルで優美な空間が広がるネオ・ルネッサンス様式の名建築昭和4(1929)年に電話交換局として建造された建物を、平成17(2005)年に外観はそのままに、ウエディングレストランとしてリノベート。半円アーチ窓が印象的な外壁には、濃淡2色使いのスクラッチタイルや獅子の頭部、紋章などのレリーフ装飾が施され、レトロモダンなネオ•ルネッサンス様式が今も息づいている。10797-38-33822芦屋市大桝町5-233レストランは11:30〜15:30※結婚式場・レストランのため外観は見学可能だが内観は要問合せ。ただし土•日曜、祝日の内観見学は不可4水曜5見学無料6館内禁煙7阪神芦屋駅▶徒歩約3分8http://restaurant.novarese.jp/asm/ココで撮ればインスタ映え!芦屋モノリスゼネラルマネジャー水本佳苗さん建物壁面に施された獅子頭部の装飾は、ウエディングの前撮りでも使用する格好の撮影スポットです。芦屋市立図書館打出分室(旧松山家住宅松濤館)ココで撮ればインスタ映え!御影公会堂館長鍵田武志さんマテリアルな照明器具をはじめ、ドアやタイルなど当時の面影を感じられるアイテムがたくさんあるので、それらを絡めると雰囲気のある写真が撮れますよ。数々の小説の舞台にもなったツタが絡まる石造りの図書館打出駅打出駅07見どころポイントをCHECK!外観は船をイメージ!円形の塔屋や丸窓などがしつらえられた外観は、船をイメージして作られたそう。外壁の大部分が淡褐色のスクラッチタイルで覆われているのも、当時の建築流行を思わせる。壁面ごとに異なるデザインなのも、この建物の特徴だ。村上春樹や小川洋子の作品にも登場する建物は、明治建築の銀行を昭和初期に今の場所へ移築。昭和29(1954)年に芦屋市が買い取り、図書館になった。イタリア•ルネッサンス邸宅風の館を、村上春樹は作品の中で「一番好きな図書館」と語っていた。10797-38-72202芦屋市打出小槌町15-9310:00〜17:004火・日曜、祝日5入館無料6館内禁煙7阪神打出駅▶徒歩約2分8https://www.lib100.nexs-service.jp/ashiya/08武庫大橋連続したアーチが美しい武庫川にかかる白亜の橋武庫川駅武庫川駅2西宮市〜尼崎市(国道2号)3見学自由7阪神武庫川駅▶徒歩約22分「日本百名橋」にも選ばれた武庫大橋は、橋梁設計のスペシャリスト・増田淳が手掛け、昭和2(1927)年に開通。連続したアーチが美しいヨーロッパ風のデザインで、高欄や街灯の意匠にも歴史を感じさせる。平成18(2006)年度の土木学会選奨土木遺産にも認定された。こうらん御影公会堂石屋川駅石屋川駅昭和初期のレトロモダンな色彩を復元した公会堂昭和8(1933)年に、白鶴酒造の創業家・嘉納家の寄付で建設された御影公会堂。2年前のリニューアルにより、建設当時そのままの姿が復元された。一歩中に入れば、優美なアーチ状の天井や重厚な質感の石階段など、まるで昭和初期にタイムスリップしたようなレトロモダンな空間が広がる。地下の名物食堂にはデミグラスソースが絶品のオムライスがあり、ランチにオススメ。1078-841-22812神戸市東灘区御影石町4-4-139:00〜21:00(御影郷土資料室・嘉納治五郎記念コーナーは〜17:00、B1Fの御影公会堂食堂は11:00〜14:00LO)4火曜5見学無料6館内禁煙7阪神石屋川駅▶徒歩約3分8https://mikage-kokaido.jp/阪神間モダニズムとは?阪神間モダニズムと建築家たち1第回大正から昭和初期にかけ、大阪と神戸をつなぐ“阪神間”に花開いた独自の文化を指す「阪神間モダニズム」。その一つ、近代建築は、日本の伝統的な様式美とモダンデザインとが巧みに調和した、美しい和洋折衷スタイルを特徴とする。中でも、今、特に注目なのが、“近代建築の三大巨匠”の一人、フランク・ロイド・ライト(1867-1959)が設計した「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」。ライトが手掛けたアメリカ国内の8作品が、2019年7月、世界文化遺産に登録され、「ヨドコウ迎賓館」も追加登録候補になったからだ。同館では、周囲の自然環境との融和を目指したライトの建築思想に触れることができる。また、同館の実施設計に携わったライトの建築思想を忠実に受け継ぐ高弟、遠藤新(1889-1951)の代表作には「武庫川女子写真中央の2人が、遠藤新(左)とフランク・ロイド・ライト(右)。画像提供:遠藤現建築創作所大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)」があり、同様にライト式建築の魅力が存分に生かされている。さらに、阪神間モダニズム邸宅の傑作として有名な「旧乾邸」を設計し、近代建築の日本人先駆者として活躍した建築家に、渡邊節(1884-1967)がいる。大阪の綿業会館や神戸の旧大阪商船神戸支店(現:商船三井ビルディング)など、今も残る重厚で迫力のある商業ビルを多く手掛け、関西建築界の発展に尽力した。渡邊節の肖像画像提供:(株)渡辺建築事務所の作品を掲載しませんか?たなあ神戸市・芦屋市・西宮市の三つのまちを巡って、阪神間モダニズム」を感じる風景、自然、ひと、グルメ、ファッション、イベントなどを撮影し、インスタグラムへ投稿してください。その中から次号本マップに掲載いたします。[投稿方法]❶インスタグラムで公式アカウント「@hanshinkan_modernism」をフォロー❷神戸市・芦屋市・西宮市内で「阪神間モダニズム」を感じる場所・モノ・ヒトなどの写真を撮影❸「#感じる阪神KAN」のタグを付けてインスタグラムに投稿※画像はインスタグラムより発行元:阪神間連携ブランド発信協議会(神戸市東灘区、芦屋市、西宮市、阪神電気鉄道株式会社)制作:株式会社阪神コンテンツリンク※掲載情報は2019年9月10日現在のものです。変更されている場合もありますのでご了承ください。※2019年10月1日からの消費税率引上げにより価格が変更となる場合があります。※本誌掲載価格は基本的に税込みです。※年末年始のお休みについては各所にお問合せください。※本誌掲載の記事、写真などの無断転載を禁じます(掲載画像はイメージです)。